「趣味:副業」の彼は、今どき珍しいくらいに古風でした。
プロフィール
プロフィールの写真は風景画。顔写真はないものの、その内容に惹かれて「いいね」を送りました。
プロフィールの内容は、
・金属加工業で発注や管理業務をしている
・バツイチで子供がいるけれど、遠くに住んでいてなかなか会えない
・海外に留学経験があり
・趣味は副業
風景画の彼
私は、基本的に顔写真がある方としかマッチングしないのですが、「副業が趣味」だというプロフィールの内容に惹かれました。
話を進めるうちに、彼がしっかりした言語化力を持っている一方で、踏み込んで質問しづらい印象を受けました。特に副業については「必ず喜んでもらえる仕事です」と言って、具体的には話してくれず、少しモヤモヤ感が残りました。
私自身、まどろっこしいコミュニケーションをあまり好まないため、早めに会って話を聞きたいと考えていました。ちょうどその週末に予定が合い、夜、ファミレスで彼と会うことになりました。マッチングから1週間も経たずに会うのは、今でも最短記録です。待ち合わせにあたり、彼から写真を送ってもらいました。受け取った写真は目の上がくぼみ、ほっそりとした印象で、正直なところ、もし宗教系の方だったらどうしようかと少し不安になった瞬間もありました。
会ってみたら予想外!
実際に会った彼は、明るくてとてもいい人でした。江戸っ子風の明るいしゃべり方に、若干戸惑いましたが、副業で「路上パフォーマー」をしていると聞いて、そのしゃべり方に納得しました。
海外留学もその技術を学ぶために行ったことがわかりました。さらに、離婚の原因についても聞くことができ、ようやく点と点が線でつながった感じがしました。
しかし、このあと次の驚きが待っていました…。
アナログ男子、株はギャンブル?
結論、彼と進展することはありませんでした。
理由は、彼が非常にアナログな価値観を持っていたことです。
例えば、マッチングアプリからLINEに移行するのが一般的な流れですが、彼は電話番号を聞いてきました。最近では電話番号を聞かれることはなかったので、少し抵抗があり、「LINEにしませんか?」と提案すると、なんとLINEを使っていないとのこと。スマホに変えたのも、つい最近で、極めつけは株式投資をギャンブルだと思っているという点でした。
アナログでレガシーな価値観を持つ彼と、私のライフスタイルと価値観は、大きく異なるため、翌日お断りのメールをしました。
彼との出会いは面白く、ユニークな体験でした。異なる考え方を持った人と出会い、話をすることができたことは、とても貴重な経験となりました。