この話の始まりは、ハッピーメールで届いた一通のメッセージから始まった。
出会いと始まり
「はじめまして。
既婚者ですが、恋愛はしたいです。
身体の関係は無くとも、食事やドライブ、映画鑑賞とか普通に友達関係を築きたいです。
写真のお顔が正直言って、すごくタイプなんです。
是非お願いします。」
というメッセージと共に、彼のサングラス姿の写真が添付されていた。
私は「既婚者はお断りさせていただきます。」とプロフィールに書いていたので、身勝手でわがままな彼に、お断りのメッセージを送った。
それでも彼からのアプローチは続き、その丁寧で誠実な文面に次第に心が動かされ、最終的に友達としてやり取りを始めることになった。
関係の進展と彼の実像
私たちはLINEに移行し、少しずつ距離が縮まっていった。しばらくして、彼の妄想が暴走し始めたときは、私はかなり警戒をした。会うのをためらい、何度もリスケして距離を置こうとしたが、彼は諦めなかった。
そして1ヶ月後、ついに会うことになり、私たちは関係を持った。
私は彼のことを「工場で働く不真面目な平社員」と勝手に想像していた。しかし、実際に会ってみると、その予想は大きく異なった。
彼は、石田純一のようなスマートな服装で現れ、会計を済ませる姿もかっこよかった。
さらに、翌日送られてきた写真には、彼の机は驚くほど整理整頓されていた。日経新聞の所感にも、鋭い洞察が感じられ、そのとき彼がただの平社員ではないと、疑いを持つようになった。
そして、私はその日のうちに、彼が話していた少ない情報をもとに、インターネットで検索をかけた。予想通り、彼は中小企業の社長であることがわかった。その瞬間、私は驚きよりも納得感が強く、これまでの彼の言動や振る舞いすべてが腑に落ちた。
心の葛藤と別れ
それからもやり取りは続き、私の彼への思いがどんどん強くなっていった。
彼の誠実さ、端的な説明、ユーモア、そして愛情のこもった表現に、私は心地よさを感じていた。
しかし、12月に入るとやり取りの回数は徐々に減り、内容もそっけないものに。今振り返ると、彼は目的を果たし、徐々にフェードアウトするタイミングを見計らっていたのだと思う。
そして1月、私は彼をブロックする決断をした。彼を完全に好きになってしまった自分が怖くなったのと、心の中で「好きになってはいけない相手だ」と自分に言い聞かせるために…。
ふぅ~…
EXILEの代表曲「Ti Amo」。まさか、この曲にこんなに共感する日が来るとは、思いもしなかったな(笑)
井川意高の話が通じないよ…
長すぎて相手の言ってることがわからないよ…
完全に迷子…
ただただ、会いたい。