出会いから、3日間の出来事でした…。
プロフィール
年下より年上派の私は、年下からのいいねには、基本反応をしない。
しかし、研究開発職に従事しているという彼からのいいねに、興味を持ち、マッチングをした。
彼は現在、自動車のオイル開発に携わっているが、以前は大型船に乗って検査業務を行っていたという。
大型船に強い興味がある私は、もっと聞きたいと興奮気味だったが、彼の返信は控えめで、どこか事務的で、必要最低限の言葉だけが並び、感情が伝わってこなかった。
彼のその冷静さに、私の興奮した感情をそのままぶつけると、彼との間に温度差が生まれそうで、質問するのをためらった。
少しずつ見えてきた彼の価値観
彼:『どんなタイプが好きですか?』
U:「現状に満足せず、挑戦する人が好きです」
彼:『転職することはありですか?』
U:「ポジティブな理由であれば応援します。でも、ネガティブな理由だと心配になります」
彼:『ネガティブな理由って、例えばどんなことですか?』
U:「例えば、仕事が嫌いだとか、大変だとか、嫌いな人がいるとか、、、改善しようと努力したけど、うまくいかなかった場合は仕方ないと思います。ただ、何もせずに辞めるのは勿体ない気がします」
彼の暗い過去と私の決断
その後、彼から長文の返信が届いた。
彼:『私の場合、改善しようと色々やりましたが、だめでした。毎日仕事でひりひりする連続で、精神的にまいりました。私は弱い人間です。管理職扱いでしたが、地元に帰る決断をしました。自分が壊れそうだと思ったからですね。同僚も、不眠症で苦しんでいると聞きました。また、違う部署では休業している方もきいております』
この長文を読んだとき、正直、彼とは価値観が違うかなと感じてしまった。マッチングして3日目で話す内容かなと、そこも少し引いてしまった。
私は、彼の気持ちに理解をしながらも、自分の価値観を最後に伝えることにした。
U:「人生は悪いことのほうが圧倒的に多いけれど、それをどうポジティブに変換するかが大切だと思っています。転職は弱さではなく、賢さからの選択だと考えれば、前向きに捉えられます。残念ながら、悪い人間や組織はなくなりません。だからこそ、自分を鍛えることが重要だと思っています。時間は有限なので、後悔のない人生を歩んでください。ここで失礼します」と。
まるでプレパラートのように繊細な内面を持った彼を支える覚悟が私にはなく、関係は静かに終わった。